【ご本人の声】
他の弁護士さんから引き受けてもらえない中,弁護を受けていただき,感謝しています。
不安な気持ちの中,末原先生からの温かいサポート,励まし,助言をいただき,助けられました。
忙しい中,夜の遅い時間にまで接見に来ていただき,有り難うございました。
弁償については,何度も相手方との調整をしていただき,直接弁償ができなかったので,末原先生の助言により,弁償供託という方法で,遅延損害金を含めて供託することができました。
供託所に預けさせていただき,取戻権放棄をし,返済することができました。
コロナウィルス関連で裁判が長期間にわたり,大変お世話になりました。
自分の犯した罪の重さを考えると,執行猶予を勝ち取るのは厳しいと思っていましたが,末原先生のおかげで執行猶予を勝ち取ることができました。
本当に感謝しております。
【奥様の声】
国の機関に対する犯罪で,夫が犯行を認めている事案だったので,他の弁護士に引き受けてもらえない時に,すぐに対応してくださいました。
末原先生にお願いに伺ってすぐに,検察庁の方に接見に行ってくださったり,取り調べが連日夜まで続き,接見の時間がもらえない時は,夜に警察署の方まで足を運んでくださいました。
特別刑事部の案件で,取り調べが厳しいものになると予想され,弁護士以外との接見も当初禁止になっていましたし,追起訴も何件になるか分からないとの事で,保釈もいつ認められるか分からない状況でした。
それに,被害金額も多いので,実刑も覚悟するように言われて,本当に震えました。
被害者が国の機関なので示談もできず,弁償金も詳細が分からないからと受け取ってもらえず,また,仕事がたまたま契約満了の時期でクビになったわけではないので,社会的制裁を受けたとまでは言えないとの事で,夫にとっては裁判を有利にする条件が少なく,何度も実刑を覚悟しました。
9か月以上もの時間をかけて,末原先生のご指導に基づき,公判の情状証人尋問,被告人質問の準備をして頂きました。
末原先生の助言や叱咤激励を受けながらも,私たちは中々進歩せず,心が折れそうになることもありました。
自分たちには無理かもしれないと諦めかけましたが,末原先生の弁護方針を信じて,何度も練習にお付き合いしていただいたおかげで,自信を持って公判に臨むことができました。
特に,すぐ諦めて実刑を覚悟してしまう夫に対し,2日前に末原先生に「裁判を軽く考えている。」と檄を飛ばしていただいたお陰で,夫も自分の愚かさに気づき,やっと必死に公判の準備に取り掛かってくれるようになりました。
公判が心配で,途方に暮れている私たちに,適切にアドバイスをしていただき,ありとあらゆる考えられる限りの準備をさせていただいたので,検事や裁判官からの質問にも戸惑う事なく,誠意を持って対応する事ができました。
また,被害者側による弁償金の受け取りがなかなか進まない中,被害金額全額と遅延損害金を供託し,さらに取戻権放棄の手続をすることなど,適切に判断してくださり,執行猶予を頂くことができました。
新型コロナウィルスのため緊急事態宣言が発令され,何度も公判が延期になりました。
そのためくじけそうになった私の愚痴も聞いてくださり,長い裁判期間を乗り越えることができました。
末原先生にとっても,こんなにも長く弁護活動をする事はそう多くない事のようでしたが,私たちには,終始親身に接していただいたお陰で,10年以上のお付き合いのようにさえ感じました。
末原先生とは,加害者としてはもちろん,被害者としても二度とお会いすべきではないのだと思うと,少しさみしいような気もします。
弁護士のお仕事は一期一会なのだと痛感しました。
今回の事に夫婦でしっかり向き合い,執行猶予に向かって気持ちをつなぐ事が出来ました。
失ったものは大きいですが,経験して得た事を無駄にはしません。
今後は,2人で向き合って生活していきます。
子供たちも,末原先生のフットワークのよさ,的確な判断力に大変感謝しております。
10か月間,本当にありがとうございました。