私は20代の時に痴漢行為を始めるようになり,複数回の罰金刑を受けました。
それから十数年の空白期間がありましたが,数年前に再び事件を起こしてしまい,この約1年の間にも複数回の犯行を繰り返しました。
そして,今回の事件では,被害者に示談を拒否されてしまったこと,私には常習性があって犯行も悪質であること等から,起訴され,裁判になりました。
末原先生には,このような厳しい状況の中で弁護をお願いしました。
最初に,末原先生からは,今回の裁判に向けてということではなく,自分自身の人生を立て直すために痴漢行為を二度と繰り返さないことが大切であり,そのためには自分に染み付いた甘えを全て捨て去り,具体的な再発防止策を積み重ねていくことが重要であると,親身に指導していただきました。
そして,私は日常生活における寂しさ等を解消するために痴漢行為に依存していたので,依存症の治療で全国でも有数の実績がある専門のクリニックを紹介していただきました。
そこでは,主治医の診療をはじめ,認知行動療法に基づく専門のプログラムに参加したり,依存症の特徴や回復方法が記された文献を読んだりして,具体的な再発予防策を記した更生計画書を作成し,裁判所にも提出しました。
そして裁判では,裁判官から,今回の犯行をはじめ,これまで繰り返してきた常習性等に対する厳しい指摘があったものの,上述の再発予防策を行って反省していること等を評価していただき,保護観察付きの執行猶予の判決をいただくことができました。
この結果は,私を丁寧に導いてくださった末原先生のおかげであり,心から感謝しています。
末原先生の弁護活動は,ただ弁護するだけではなく,罪を犯してしまった原因を考えさせ,二度と繰り返さない具体的な取り組みも指導してくださるという大きな特徴があると思います。
私は,これまで自分にとても甘く,支えてくださる方々への傲慢さも多くありましたが,末原先生が的確に指摘・指導してくださったおかげで,そうした自分の愚かさを深く反省することができました。
そういう意味で,末原先生は稀有な弁護士であるとともに,とても信頼できる方だと思います。