【ご本人の声】
この度は,私の犯してしまった事件について,末原先生に弁護していただき,誠にありがとうございました。
私は,認知症の父の介護をまったく手伝わず,父が亡くなるまで介護をやり通した私への感謝もなかった母・姉への怨みから,かつて父・母・姉と同居していた,取り壊し予定のあった実家へ放火をしてしまいました。
裁判を終えた,今この瞬間も,テレビのニュースで放火事件を目にし,死者・負傷者が出たという情報を聞くと,今回は周辺への延焼はなかったものの,最悪延焼し,死者・負傷者が出ていたかもしれず,深く反省しております。
判決の場でも,裁判長から,放火は,周辺住民の方々を恐怖に陥れ,生命・身体・財産を危険にさらし,身勝手極まりなく,卑劣な行為であると非難され,この言葉を重く受け止めております。
本件の直接的な原因は,母・姉への怨みでしたが,本質的な原因は,他人に悩みを打ち明けるのが苦手で,人に頼ることから逃げていた私自身の性格にあります。
この点は,末原先生とのやり取りの過程で,徐々に自覚できたところですが,末原先生のお世話になっていなければ,まったく気づくこともできず,私自身の弱さと向き合うこともなかったと思います。
弁護活動はもとより,精神面でのサポートもしていただけたことが,非常に救われた点であり,今後の社会生活を送る上でも,大きな支えになりました。
本件により,職場を退職し,国家資格も停止になり,失うものはありましたが,これを期に,母・姉とは絶縁し,過去の自分とも決別し,新たな人生を真面目に積み上げてまいる所存です。
本当にありがとうございました。
末原先生の今後のご活躍を祈念しております。
くれぐれも体調を崩さぬよう,ご自愛くださいませ。
【奥様の声】
この度は,夫の弁護を引き受けていただき,本当にありがとうございました。
依頼から裁判までの約1か月間,しっかりと丁寧にサポートしていただき,末原先生の経験に基づいたアドバイスのおかげで,裁判の当日は落ち着いて証人尋問の受け答えができました。
放火という重罪を犯してしまったため,実刑判決も十分にありうると覚悟しておりましたが,執行猶予を頂くことができ,末原先生にはいくら感謝しても足りないくらいです。
夫が二度と道を踏み外すことのないよう,しっかりと夫婦で向き合っていきたいと思います。
本当にお世話になりました。